エンジンオイル & エレメント
オイルです。オイルはエンジンのピストン以下の部分やヘッドのカムシャフト周りの潤滑を担ってます。(4stバイクはミッションも)
オイルによって、金属と金属が直接擦れ合わないようにしてる訳です。
それと、燃焼室で生まれる燃えカスなどの汚れを取り除く役目もあります。
オイルが古くなったり汚れると、金属表面にへばり付く力が減っていき、
高回転時などには金属同士の摩擦が増えることや、燃えカスなどにもよりピストンやシリンダーに傷が付き始めます。
そうして、ピストンとシリンダーの微細な隙間の傷により、オイルがそこを埋めて燃焼室を密封する力も減り、
燃焼時の圧縮もかかり難くパワーが出なくなったり、燃焼室にオイルがどんどん入り込んで来て、ガソリンと一緒に燃えてしまう現象に辿り着きます。
オイル上がりです。これは大変です。つーか、その前に焼き付きに至るか、まぁそんなところでしょう。
水冷と違って空冷エンジンは、エンジン冷却の役目をオイルがほぼ一手に引き受けてる訳です。
走り終わった後のマフラーやエンジンが、どれほど熱いか皆さんもご存知だと思います。
車ユーザーならボンネットを開けた時など・・・、あの熱の中でエンジンは頑張ってるのです。分かりますよね、どれほど過酷か?
ヴェクスターの規定量は750mlと大変少ないです。汚れるのも早いし、ちょっとしたオイルの減りも問題になり易いです。
3000km〜5000kmに1回は交換しましょう。距離を乗られない方も1年に1回は最低でも交換しましょう。そして、交換2回に1回はフィルターも交換ですね。
2個のボルトを外し、メンテナンスリッド(って言うらしいです)を開きます。
開くとベルトクーリングダクトが見えます。上手く捻って締めてるボルトの頭を手前に向かせて、それをドライバーで緩ませて、外して下さい。
赤丸がオイルの給油口のキャップです。開けちゃいましょう。
オイル交換の図。
オイルのドレンボルトです。真下を向いて付いてるやつです。もう少し前方にも何やらボルトがありますが、間違えないように。このボルトは締め過ぎ厳禁です!!
オイルフィルターは、この3つの赤丸のネジを取ってくれれば現れます。
実は、写真でも何とか見えると思うんですが、すぐ下に真下を向いてるボルトがありますよね?これは、フィルターの入ってるところに溜まってるオイルを抜くためのボルトなんです。使ってみるのもよろしいかと。フィルターを交換しない時でも、よりキレイにオイルを抜き切りたい時などには便利です。
取ったオイルフィルターの裏側か、それが収まってた穴の奥に1cmぐらいの丸いゴム(Oリング)が付いてるので、しっかり無くさないようにして下さい。後、蓋(カバー)の方に付いてる大きなOリングにも気を付けて下さい。
それでは小さいOリングを奥にセットし、スプリングやフィルターの向きに注意して新しいフィルターを入れて下さい。カバーに付いてる大きなOリングがキレイに納まってるかも確認して下さい。
フィルター交換時の規定量は850mlです。しかし、ちゃんと点検窓で確認しながら入れて下さい。
オイルの量の点検窓です。大概汚れてて、真っ黒で何も見えないので綿棒やティッシュや、まぁ小指でクルクルっと。水平な状態で8/10ぐらいまでがベストです。
フィルター交換の後は、点検窓を見ながら適量オイルを入れた後に、各種ボルト、オイル注入口のキャップ、エレメントのカバーなどがしっかり締められてることを確認してから、1度エンジンをかけて下さい。
1分も必要無いです。又、エンジンを切って、オイルの点検窓を見て下さい。少なかったら、足してあげて下さい。
ヴェクスターはオイル量が少ないことは始めに書きましたが、長距離を走ってきた後などは結構な量が減ってることがあります。
日頃から、オイルの量の点検だけは、頻繁にやられたほうが良いと思います。
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